WIN5全通り買いは儲かる?購入費用1.8億と控除率の罠を暴く
「もし数億円の資金があれば、WIN5を全通り買って確実に億万長者になれるのではないか」――競馬ファンなら一度は夢想したことがある究極の疑問です。毎週日曜日にJRAが指定する5つのメインレースすべての1着を当てる「WIN5」は、数千万円から時に数億円の超高額配当が飛び出す夢の馬券です。
しかし、実際に全通りを購入した場合、どの程度の資金が必要になり、数学的・現実的に利益を出すことは可能なのでしょうか。本記事では、全通りの点数計算から控除率の仕組み、キャリーオーバー発生時のシミュレーションまで、徹底的なデータ検証をもとにその真相を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:WIN5を全通り購入する場合の点数は最大188万9,568点、購入金額は約1億8,895万円に達する。
- 要点2:JRA重勝式投票券の控除率30%(払戻率70%)という数学的壁があるため、全通り買いは理論上ほぼ確実に大赤字となる。
- 要点3:キャリーオーバー時でも自己票によるオッズ低下(希釈)が起きるため、少点数に絞り込むフォーメーション戦略こそが現実的な攻略法である。
【試算】WIN5を全通り買うと金額はいくら?点数計算と最大1.8億円の現実

WIN5の買い目点数計算は、指定された5つのレースの出走頭数を掛け合わせることで算出できます。JRAのレースにおける最大出走頭数は18頭であるため、5レースすべてが18頭立てのフルゲートだった場合の計算式は「18 × 18 × 18 × 18 × 18(18の5乗)」となります。
この計算を行うと、最大点数は188万9,568点にのぼります。WIN5は1点100円から購入できるため、必要なWIN5全通り金額は最大で1億8,895万6,800円という天文学的な数字になります。
もちろん、すべてのレースがフルゲートとは限りません。各レースの頭数が16頭だった場合は約104万8,576点(約1億485万円)、14頭立てなら約53万7,824点(約5,378万円)まで下がります。それでも、全通りを押さえるためには最低でも数千万円から1億円超の莫大なキャッシュを一瞬で用意しなければなりません。
「全通り買えば絶対に儲かる」は本当か?控除率30%と期待値の残酷な真実

「的中率100%なら絶対に儲かるはずだ」という直感は、ギャンブルの数学的構造によって完全に打ち砕かれます。その最大の要因が、JRA重勝式投票券に設定されている「30%の控除率(払戻率70%)」です。
競馬の払戻金は、売上総額からJRAの取り分である控除率(テラ銭)を差し引いた残りの原資を、的中票数で山分けするパリミュチュエル方式を採用しています。もし仮に、ある日のWIN5の売上が自分自身の全通り購入分(仮に1億円)だけだった場合、払戻原資は7,000万円にしかならず、全通り的中しても確定で3,000万円の損害を出します。
一般の競馬ファンが参加している通常の開催日であっても、WIN5的中確率と期待値の基本原則は変わりません。全通り買いを敢行した場合の数学的期待値は常に「0.7(回収率70%)」近辺に収束していくため、回数を重ねるほど確実に資金をすり減らす結果となります。
キャリーオーバー時なら全通り買いで勝てる?最高配当6億円の壁と希釈の罠

では、的中者なしで繰り越された金額が上乗せされる「キャリーオーバー」発生時なら勝機はあるのでしょうか。前週からのキャリーオーバーが数億円単位で積み上がっていれば、期待値が一時的に1.0(回収率100%)を超えるケースは理論上存在します。
しかし、ここにも大きな落とし穴が存在します。それが「自己票によるオッズの希釈」と「払戻金の上限規制」です。
WIN5には競馬法に基づく最高配当6億円(払戻金上限)という絶対的な上限が定められています。仮に約1.8億円を投じて大波乱の目を的中させたとしても、払戻金は6億円で頭打ちとなります。
さらに、自分が投じた1億円以上の資金自体が売上母数を大きく膨らませるため、本来なら跳ね上がるはずだった配当金を自ら引き下げてしまう現象(オッズの希釈化)が発生します。キャリーオーバー時であっても、全通り買いで確実に利益を残すことは極めて困難です。
過去データから見るトリガミ確率と平均配当推移の実態
全通り買いが破綻するもうひとつの決定的な理由は、配当の極端な偏りです。WIN5の払戻金データを見ると、WIN5平均配当推移は数千万円規模を記録しているものの、これは一部の超高額配当が平均値を大きく引き上げているに過ぎません。
実際の中央値(データを順番に並べたときの中央の数値)は数十万円から数百万円程度にとどまります。1番人気や2番人気が複数勝利するような平穏な決着の場合、払戻金が数万円から十数万円程度にしかならないレースも珍しくありません。
もし1億8,000万円をかけて全通りを購入し、配当が100万円だった場合、回収率はわずか0.55%、約1億7,900万円の純損失となります。全通り買いにおける実質的なトリガミ確率は99%以上に達し、投資としては完全に破綻しているのが実態です。
現実的なWIN5攻略法|フォーメーションによる絞り込みと期待値重視の買い方
莫大な資金を投じる全通り買いが非現実的である以上、WIN5で成果を出すためにはWIN5フォーメーション絞り込みの技術が不可欠です。限られた予算の中で回収率を高めるための実践的なアプローチは以下の通りです。
1つ目は「確勝級の軸馬がいるレースを1頭に固定する」戦略です。5レース中1〜2レースで断然人気の実力馬を「1頭(単勝1点)」に固定できれば、買い目点数は劇的に圧縮されます。例えば「1頭 × 3頭 × 3頭 × 4頭 × 4頭」の組み合わせなら、わずか144点(1万4,400円)で勝負が可能です。
2つ目は「荒れるレースと堅いレースのメリハリをつける」ことです。ハンデ戦や短距離戦、混戦模様のレースには複数頭(3〜5頭)を配分し、少頭数や力関係がはっきりしているレースは極限まで点数を絞ることで、無駄な投資を抑えつつ高配当を狙い撃つことができます。
【WIN5の全通り買い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:過去にWIN5を個人で全通り購入した人はいるのですか?
A1:公的な記録としては存在しません。資金面の問題に加え、100万点を超えるマークシートを窓口で処理することは物理的に不可能です。また、インターネット投票(即PATなど)においても1節あたりの投票件数や処理速度に技術的な制限があるため、個人が全通りを単独で購入するのは現実的ではありません。
Q2:WIN5の過去最高配当と最低配当はいくらですか?
A2:過去最高配当は2021年3月14日に記録された5億5,444万6,060円(的中1票)です。一方で、過去最低配当は2014年10月12日の6,050円です。全人気サイドで決着した場合は、数千円台の配当になるリスクがあります。
Q3:キャリーオーバーが発生しやすい条件はありますか?
A3:重賞レースが複数重なる日や、雨天による重馬場・不良馬場、多頭数のハンデ戦が指定レースに多く含まれる開催日は波乱が起きやすく、的中者ゼロとなってキャリーオーバーが発生する確率が高まります。
まとめ:全通り買いの幻想を捨ててスマートに高配当を狙う
WIN5を全通り購入する手法は、最大約1.8億円という非現実的なコストがかかるだけでなく、30%の控除率やトリガミのリスクによって確実に損失を生み出す無謀な戦略です。どれほど巨額の資金を持っていたとしても、全通り買いで勝ち続けることは数学的に不可能です。
WIN5の真の醍醐味は、各レースの展開や力関係を綿密に分析し、点数を数十点から数百点程度に賢く絞り込んで数十万〜数百万円の払戻金をもぎ取る点にあります。幻想の全通り買いに惑わされることなく、期待値の高いレースを見極める分析力を磨いて勝負に挑みましょう。 (出典: win5 全 通り(Yahoo!ニュース))