【図解】失敗しない洗濯機の取り外し方!水抜き手順と業者費用相場
引越しや買い替えの際、多くの人が頭を抱えるのが洗濯機の取り外し作業です。一見するとコードやホースを抜くだけの単純作業に思えますが、手順を一つ間違えると「床一面が水浸しになる」「新居で取り付けられない」「故障して動かなくなる」といった深刻なトラブルに直結します。
とくに内部に残った水の処理やドラム式特有の固定パーツの扱いは、見落としがちな落とし穴の筆頭です。自力で安全に取り外すための具体的なステップから、プロに依頼した場合のコスト感まで、現場で役立つ実践ノウハウを分かりやすく整理しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:作業前の「完全水抜き」を怠ると室内の水濡れ事故に直結するため、給水側・排水側の順番厳守が必須。
- 要点2:ドラム式洗濯機は「輸送用固定ボルト」を取り付けないと内部ドラムが破損し、運搬不可になるリスクがある。
- 要点3:自力作業の難易度は高くないものの、一人での運搬には限界があるため、無理せず業者依頼(相場3,000円〜8,000円)も視野に入れる。
【作業前の鉄則】大惨事を防ぐ「完全水抜き手順」と事前準備

洗濯機の取り外しで最も多い失敗が、ホースを外した瞬間に溜まっていた水が溢れ出し、床や家財を濡らしてしまうトラブルです。これを防ぐために欠かせない作業が「水抜き」です。給水ホースと本体内部、そして排水ホースに残った水を完全に抜く作業を事前に行います。
水抜き作業は、必ず「給水側」から「排水側」の順で進めます。具体的な流れは以下の通りです。
まずは給水ホースの水抜きです。洗濯機のフタを閉め、水道の蛇口を固く締めます。その状態で電源を入れ、「スタート」ボタンを押して洗濯運転を開始してください。蛇口が閉まっているため給水されませんが、給水弁が開くことでホース内の水圧が抜け、ホース内の水が洗濯槽へと落ちます。約1分経過したら電源を切ります。
続いて本体および排水ホースの水抜きに移ります。再び電源を入れ、今度は「脱水」のみを選択して最短時間(1〜3分程度)で運転をスタートします。脱水が終われば、洗濯槽内と排水ホース内部の水が排出されます。運転終了後は洗濯槽の底をタオルで拭き取り、水滴を残さないように処理すれば水抜き完了です。
作業時には、ホース内にわずかに残った水を受けるための「バケツ」「雑巾・フェイスタオル」「ドライバー」「ビニール袋」を手元に用意しておくと、周囲を汚さずスムーズに対応できます。
【実践ステップ】給水ホース・アース線・電源の正しい外し方

水抜きが完了したら、いよいよ配線と上部ホースの取り外しにかかります。感電や漏電リスクを排除するため、作業順序を正確に守ることがポイントです。
最初に行うのは電源プラグとアース線の取り外しです。電源プラグをコンセントから抜いた後、感電防止用のアース線を外します。アース線の接続端子には「ネジ留めタイプ」と「ワンタッチ(差込)タイプ」があります。ネジ留めの場合はプラスドライバーで反時計回りに少し緩めるだけで線が抜けます。ワンタッチタイプはツメやカバーを押し上げながら引き抜くだけで外れます。
次に給水ホースを取り外します。水抜きが済んでいれば圧力が抜けているため、蛇口側のアタッチメント(スライダー)を押し下げながら引くとワンタッチで外れます。蛇口側に残った水滴が垂れることがあるため、タオルを添えて作業すると安心です。本体側の給水ナットも反時計回りに回して取り外します。
ここで注意したいのが蛇口ニップル(四角いビスで固定する金具やオートストップ付き継手)の扱いです。賃貸住宅に元々備え付けられていた蛇口ニップルは物件の設備であるため、勝手に外して新居に持ち出してはいけません。自分で購入して設置したものだけを取り外すようにしてください。
【床下トラブル回避】洗濯パンのエルボと排水ホースの取り外し手順

洗濯機周りで最も汚れが溜まりやすく、力加減が必要なのが排水ホース周りです。床面の防水パン(洗濯パン)と排水ホースを繋ぐ「L字型のプラスチック管(エルボ)」の扱いに注意を払います。
排水ホースは、エルボにホースバンド(金属や樹脂の留め具)で固定されています。ホースバンドをつまんで緩め、ホース側へずらしてから、エルボから排水ホースを引き抜きます。この際、ホース内に溜まったヘドロや残水がこぼれやすいため、バケツを真下に構えて作業してください。
抜いた排水ホースの先端は、ビニール袋をかぶせて輪ゴムや養生テープでしっかり密閉しておきます。こうすることで、運搬中に内部の汚水や異臭が漏れ出すのを防げます。
なお、「排水エルボ」は基本的に賃貸物件の備品です。排水ホースと一緒に誤って新居へ持っていってしまうケースが多発していますが、退去時の紛失トラブルの原因となります。ホースだけを外し、エルボは必ず元の排水口に差し込んだまま残してください。
【ドラム式特有の罠】引越し時に必須となる「輸送用固定ボルト」の扱い方
ドラム式洗濯機を取り外して引越し・運搬する場合、縦型洗濯機にはない極めて重要なパーツが存在します。それが背面に取り付ける「輸送用固定ボルト」です。
ドラム式は内部のドラムがサスペンションで吊り下げられている構造のため、ボルトで固定せずにトラックで輸送すると、走行時の振動や衝撃で内部機構が激しく揺れ、シャフトの歪みや槽の破損を引き起こして修復不能に陥ります。多くの引越し業者では、固定ボルトが装着されていないドラム式洗濯機の運搬を拒否する規定を設けています。
購入時の付属品として保管していれば、付属のスパナを使って背面の指定穴にボルトを差し込み、しっかりと締め付けます。もし固定ボルトを紛失してしまった場合は、メーカーのサポート窓口や家電量販店、あるいは公式パーツショップで型番に合うボルトを取り寄せる必要があります。手配には数日から1週間程度かかることもあるため、引越し準備の初期段階でボルトの有無を確認しておくことが不可欠です。
【自力vsプロ依頼】洗濯機取り外しの業者費用相場と一人作業の限界
洗濯機の取り外し作業自体は専門工具を必要とせず、手順さえ守れば自力で十分に対応可能です。ただし、「一人で動かせるかどうか」という重量とスペースの問題は冷静に見極める必要があります。
縦型洗濯機の重量は約30kg〜45kg程度ですが、ドラム式洗濯機は70kg〜90kg以上に達します。一人で無理に持ち上げようとすると、腰を痛めるだけでなく、設置スペースの壁や床を傷つける危険性が極めて高いです。周囲が狭くホース類に手が届かない場合や、ドラム式を移動させる場合は、無理をせず複数人で作業するかプロへの依頼が賢明です。
専門業者や引越し業者に取り外しを依頼した場合の費用相場は以下の通りです。
| 依頼先・作業内容 | 費用相場(税込) | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 引越し業者のオプション | 無料 〜 3,300円前後 | 取り外しは基本プランに含まれる場合も多い。取り付けは別料金(3,000〜8,000円)が一般的。 |
| 便利屋・くらしのマーケット | 3,000円 〜 6,000円 | 単品作業のみでも柔軟に対応可能。ドラム式は追加料金がかかるケースあり。 |
| 水道修理専門業者 | 5,000円 〜 10,000円 | 蛇口交換や水漏れトラブル対応を伴う場合に適しているが、作業単体では割高。 |
なお、買い替えに伴って古い洗濯機を処分する場合は、家電リサイクル法に基づく正規の手続きが必要です。新しい洗濯機を購入した店舗に「リサイクル回収」を依頼すれば、取り外しから引き取りまで一括でスムーズに完了します。
【洗濯機の取り外し方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:引越し当日の朝に洗濯機を取り外しても間に合いますか?
A1:作業自体は15〜30分程度で終わるため物理的には可能ですが、おすすめはしません。水抜き作業でホースや内部を乾燥させる時間を考慮し、引越し前日までに最後の洗濯と水抜きを済ませておくのが安全です。当日朝に行うと、ホース内に残った水が運搬トラックの中で他の荷物に漏れ出るリスクが高まります。
Q2:蛇口が固くて給水ホースがどうしても外れない時はどうすればいいですか?
A2:ホース内部に水圧がかかったままになっている可能性が高いです。一度蛇口を閉めた状態で洗濯機の電源を入れ、再度「標準コース」でスタートさせて減圧(給水弁を開放)してください。それでも外れない場合は、接続部のロックレバーを爪やマイナスドライバーの先で押し込みながら、垂直に強く引き下げると外れやすくなります。
Q3:取り外した後の洗濯機ホースから異臭がします。運搬時の対策は?
A3:排水ホースの内部には長年の皮脂汚れや洗剤カスが付着しています。外した後はホース内に薄めた塩素系漂白剤や水を少し通して軽くすすぎ、両端をラップやビニール袋で二重に包んでテープで密閉してください。これで車内や新居への悪臭の充満を完全に防ぐことができます。
まとめ:正しい手順と安全第一の判断でスムーズな新生活へ
洗濯機の取り外しは、基本となる「水抜きの順番」と「パーツごとの正しい外し方」さえ押さえておけば、決して難しい作業ではありません。給水弁の減圧から排水処理までを着実に進めることで、水漏れリスクは確実にゼロへと近づけられます。
一方で、ドラム式洗濯機をはじめとする重量物の移動や、経年劣化で固着した配管の無理な解体は、思わぬ破損事故や怪我のもとです。自身の体力や設置環境に合わせて、自力で行うかプロのサポートを借りるかを適切に判断し、安心・安全な新生活のスタートを切ってください。 (出典: 洗濯 機 取り外し 方(Yahoo!ニュース))