【2026最新】国民栄誉賞の歴代受賞者一覧と辞退者4人の真相
日本のスポーツ界や文化・芸能界において、国家レベルの絶大な功績を残した人物に贈られる「国民栄誉賞」。1977年に創設されて以来、時代を象徴するスーパースターたちがその名を刻んできました。栄光の象徴として広く親しまれる一方で、どのような基準で選ばれるのか、あるいは副賞として何が手渡されるのかといった選考の内幕や、栄誉を固辞したレジェンドたちの動向には世間の強い関心が集まり続けています。
歴代の受章者たちが打ち立てた偉業はもちろんのこと、過去に政府からの打診を受けながらも辞退を選んだ4人の存在は、この賞の重みと個々人の美学を如実に物語っています。第1号となった王貞治氏から最新の受章者に至る全歴代一覧を詳細な授与理由とともに総覧し、辞退者たちが語った決定的な理由や知られざる制度の真相を徹底的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:国民栄誉賞は1977年の王貞治氏(第1号)から最新の国枝慎吾氏まで、個人27名・1団体が受賞している。
- 要点2:過去に打診を辞退したのは福本豊氏、古関裕而氏(遺族)、イチロー氏、大谷翔平氏の4名であり、各自の強い美学や現役へのこだわりが理由である。
- 要点3:賞金は0円で約100万円相当の記念品(副賞)が贈呈され、授与基準は内閣総理大臣表彰規定に基づく政治的判断も介在する。
【2026年最新】国民栄誉賞の歴代受賞者一覧|全28組の偉業と授与理由を年代順に総覧

国民栄誉賞は、これまでに27名の個人と1つの団体(なでしこジャパン)に授与されてきました。第1号の本塁打世界新記録から、映画、音楽、相撲、パラスポーツに至るまで、各分野で歴史を塗り替えた顔ぶれが並びます。以下に、歴代受賞者を年代順に整理した完全一覧をまとめました。
| 代 | 受賞者(敬称略) | 授与年月日 | 主な職業・分野 | 受賞理由・主な功績 |
|---|---|---|---|---|
| 第1号 | 王貞治 | 1977年9月5日 | プロ野球選手 | 通算756号本塁打の世界新記録を達成し、国民に明るい希望を与えた功績。 |
| 第2号 | 古賀政男(没後) | 1978年8月4日 | 作曲家 | 「古賀メロディー」と称される数々の名曲を作曲し、国民の心を慰めた功績。 |
| 第3号 | 長谷川一夫(没後) | 1984年4月19日 | 俳優 | 時代劇映画・舞台の発展に多大なる貢献を果たし、映画演劇界を牽引した功績。 |
| 第4号 | 植村直己(没後) | 1984年4月19日 | 冒険家 | 世界五大陸最高峰の登頂や犬ぞり単独行など、人類の可能性を切り拓いた功績。 |
| 第5号 | 山下泰裕 | 1984年10月9日 | 柔道家 | 前人未到の公式戦203連勝およびロサンゼルス五輪金メダル獲得の功績。 |
| 第6号 | 衣笠祥雄 | 1987年6月22日 | プロ野球選手 | 2215試合連続出場の世界新記録を樹立し、「鉄人」として国民に感動を与えた功績。 |
| 第7号 | 美空ひばり(没後) | 1989年7月6日 | 歌手 | 戦後日本の歌謡界をリードし、国民的歌手として人々に勇気を与え続けた功績(女性初)。 |
| 第8号 | 千代の富士貢 | 1989年9月29日 | 大相撲力士(横綱) | 大相撲通算最多勝記録(当時)を樹立し、53連勝など相撲界の歴史を築いた功績。 |
| 第9号 | 藤山一郎 | 1992年5月28日 | 歌手・声楽家 | 正統な音楽教育に基づく美しい歌唱で、日本の歌謡界発展に尽力した功績(存命音楽家初)。 |
| 第10号 | 長谷川町子(没後) | 1992年7月28日 | 漫画家 | 「サザエさん」などの作品を通じて、戦後の家庭に笑顔と安らぎを与えた功績。 |
| 第11号 | 服部良一(没後) | 1993年2月26日 | 作曲家 | ジャズ感覚を取り入れた名曲の数々で、戦前・戦後のポピュラー音楽界に貢献した功績。 |
| 第12号 | 渥美清(没後) | 1996年9月3日 | 俳優 | 「男はつらいよ」シリーズの車寅次郎役を通じて、日本人の心に深い人情と笑いを届けた功績。 |
| 第13号 | 吉田正(没後) | 1998年7月7日 | 作曲家 | 「都会調歌謡」を確立し、数多のヒット曲を通じて昭和の歌謡史を彩った功績。 |
| 第14号 | 黒澤明(没後) | 1998年10月16日 | 映画監督 | 世界的な名作映画を世に送り出し、日本文化の素晴らしさを世界に知らしめた功績。 |
| 第15号 | 高橋尚子 | 2000年10月30日 | マラソン選手 | シドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得し、日本女子陸上界初の快挙を成し遂げた功績。 |
| 第16号 | 遠藤実(没後) | 2009年1月23日 | 作曲家 | 幅広いジャンルの歌謡曲を約5000曲生み出し、音楽文化の向上に寄与した功績。 |
| 第17号 | 森光子 | 2009年7月1日 | 女優 | 舞台「放浪記」単独主演2000回を達成するなど、演劇界の第一線で活躍し続けた功績。 |
| 第18号 | 森繁久彌(没後) | 2009年12月22日 | 俳優 | 映画、演劇、テレビ、ラジオなど多彩な表現活動を通じて国民に愛された功績。 |
| 第19号 | なでしこジャパン (日本女子代表) | 2011年8月18日 | サッカー日本女子代表チーム | FIFA女子ワールドカップ初優勝。東日本大震災直後の日本社会に勇気と希望を与えた功績(初の団体受賞)。 |
| 第20号 | 吉田沙保里 | 2012年11月7日 | レスリング選手 | 世界大会13連覇(五輪3連覇・世界選手権10連覇)の金字塔を打ち立てた功績。 |
| 第21号 | 大鵬幸喜(没後) | 2013年2月25日 | 大相撲力士(横綱) | 大相撲史上屈指の大横綱として優勝32回を誇り、「巨人・大鵬・卵焼き」と称された功績。 |
| 第22号 | 長嶋茂雄 | 2013年5月5日 | プロ野球選手・監督 | 「ミスタープロ野球」として球界を盛り上げ、国民的スターとして社会に活力を与えた功績。 |
| 第23号 | 松井秀喜 | 2013年5月5日 | プロ野球選手 | 日米通算507本塁打を放ち、ワールドシリーズMVPに輝くなど日米のファンを魅了した功績。 |
| 第24号 | 伊調馨 | 2016年10月20日 | レスリング選手 | オリンピック女子個人種目で全競技史上初となる4連覇の偉業を達成した功績。 |
| 第25号 | 羽生善治 | 2018年2月13日 | 将棋棋士 | 将棋界初となる「永世七冠」の資格を獲得し、知的文化の発展に寄与した功績。 |
| 第26号 | 井山裕太 | 2018年2月13日 | 囲碁棋士 | 囲碁界初となる年間全七冠独占を2度達成し、囲碁の普及に貢献した功績。 |
| 第27号 | 羽生結弦 | 2018年7月2日 | フィギュアスケート選手 | 冬季五輪フィギュア男子シングル66年ぶりの連覇を達成。歴代最年少(23歳)での受賞。 |
| 第28号 | 国枝慎吾 | 2023年3月17日 | 車いすテニス選手 | 生涯ゴールデンスラム達成など圧倒的実績を残し、パラスポーツ選手として史上初の受賞。 |
栄冠を拒んだ男たち|国民栄誉賞を「辞退した4人」とその決定的な理由

日本最高峰の栄誉として名高い国民栄誉賞ですが、政府からの打診を受けながらも自らの意思で辞退したレジェンドが歴代で4人存在します。それぞれが語った言葉には、プロフェッショナルとしての誇りと極めて明確な美学が宿っていました。
1. 福本豊(1983年打診):「立ち小便もできんようになる」

当時、世界新記録となる通算939盗塁を達成した「世界の盗塁王」こと福本豊氏。中曽根康弘内閣からの授与打診に対し、福本氏は「そんな大それたものをもらったら、立ち小便もできんようになる」という独特の関西弁で固辞しました。一見ユーモラスな言葉ですが、その真意は「国民の模範となるような品行方正を求められる賞は、泥臭く勝負に生きるプロ野球選手としての生き方に合わない」「気負わずに普段通りの生活を送りたい」という、実直で飾らない人生観に基づいたものでした。
2. 古関裕而の遺族(1989年打診):「亡くなってからの評価は本人の本意ではない」
「栄冠は君に輝く」や「六甲おろし」、東京五輪の「オリンピック・マーチ」を手がけた大作曲家・古関裕而氏。没直後に海部俊樹内閣から授与が打診されましたが、遺族が辞退を申し入れました。長男の古関正裕氏は「元気に生きて活動している間に評価していただけるなら喜んだだろうが、亡くなった後にいただくのは父の意に沿わない」と説明。没後叙勲のあり方に一石を投じる決断となりました。
3. イチロー(2001年・2004年・2019年の計3回辞退):「人生の幕を下ろしたときに」
イチロー(鈴木一朗)氏は、驚くべきことに過去3回にわたって授与を辞退しています。
- 2001年(MLB新人王&MVP):「まだ現役で発展途上の選手であり、国家から表彰されると自分への甘えが生じる」として辞退。
- 2004年(メジャーシーズン最多262安打樹立):「現役を続けている間はプレーに集中したい」として再度辞退。
- 2019年(現役引退時):政府からの再三の打診に対し、「人生の幕を下ろしたときにいただけるよう、これからの人生も励んでまいります」と代理人を通じて回答。
引退後であっても「野球人としての人生は終わっても、人としての歩みはまだ道半ばである」とするイチロー氏のストイックな哲学が表れた象徴的なエピソードです。
4. 大谷翔平(2021年打診):「まだ早すぎる」という飽くなき向上心
2021年にメジャーリーグで満票MVPを獲得し、投打二刀流で世界に衝撃を与えた大谷翔平選手。岸田文雄内閣からの授与打診に対し、「まだ道半ばであり、今後の目標に向けて精進したい。今回は時期尚早であるため辞退したい」と申し出ました。自身のキャリアが発展途上であると捉え、賞の栄誉に安住せずさらなる高みを目指す姿勢は、世界中のファンから称賛を集めました。
国民栄誉賞の授与基準と選考プロセス|内閣総理大臣表彰の法的位置づけと噂の真相
国民栄誉賞は、法律によって細かく規定された栄典(勲章や褒章)ではなく、「内閣総理大臣表彰」という行政措置の一環として設置されています。1977年に内閣総理大臣決定によって定められた基本規定では、授与基準として以下のように明記されています。
「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者について、その栄誉を讃えること」
選考基準には具体的な数値目標(世界記録○回、五輪金メダル○個など)は存在せず、首相の判断と世論の支持が大きな鍵を握ります。選考にあたっては、内閣官房長官のもとに有識者で構成される「国民栄誉賞選考委員会」が設置され、意見聴取を経て内閣総理大臣が最終決定を下す流れです。
一方で、世間では長年にわたり「政権浮揚のための人気取りではないか」という噂や批判が絶えません。内閣支持率が低下した局面で国民的人気者を持ち出すことで話題を逸らす意図があるのではないか、と野党やメディアから追及されるケースもありました。しかし、実際には辞退されるリスクや「なぜあの人が選ばれないのか」という世論の反発を避けるため、誰もが文句なしと納得する歴史的偉業の達成時に限定して慎重に運用されています。
知られざる「副賞・記念品」の正体|賞金ゼロとオーダーメイドの超高級品
国家的な表彰であるため、多額の報奨金が出ると思われがちですが、国民栄誉賞に賞金は一切支給されません(0円)。公金から現金を給付する法的根拠がないためです。その代わりとして、本賞の「表彰状および盾」とともに、受章者の希望や個性に合わせた約100万円相当の副賞(記念品)が贈られます。
過去に贈呈された主な記念品には、職人の技が光る特注品が名を連ねています。
- 羽生結弦選手:人間国宝・甲田綏郎氏が手がけた地元・仙台の伝統絹織物「仙台平(せんだいひら)」の高級袴。授与式本番にもこの袴を着用して出席し、大きな話題を呼びました。
- なでしこジャパン:選手・監督・スタッフ全員に、広島県の伝統工芸品である高級化粧筆「熊野筆(くまのふで)」のセットが贈呈されました。
- 長嶋茂雄氏・松井秀喜氏:両氏には特注の高級腕時計が贈られ、松井氏には石川県の伝統工芸「輪島塗」の記念品も併せて制作されました。
- 国枝慎吾選手:長年の競技生活と時を刻む意味を込めた、特注仕様の高級国産腕時計が贈呈されています。
最年少の羽生結弦からパラスポーツの国枝慎吾まで|時代を動かした歴史的授与
国民栄誉賞の歴史において、近代の2つの授与は制度そのものの価値観を大きく拡張しました。
2018年、歴代最年少となる23歳で受賞した羽生結弦氏。平昌冬季五輪での劇的な連覇達成はもちろん、東日本大震災の被災地支援や、自らの影響力を社会貢献へと還元し続ける人間性が高く評価されました。若年層への授与は「現役アスリートには重すぎる」という従来の懸念を払拭し、新時代の旗手としての象徴となりました。
さらに2023年には、車いすテニス界の絶対王者である国枝慎吾氏が、パラスポーツ選手として史上初の受賞を果たしました。四大大会とパラリンピックを制覇する「生涯ゴールデンスラム」を達成した競技実績にとどまらず、日本のパラスポーツを取り巻く環境やバリアフリー意識を根本から変革した功績が、国家最高の栄誉によって公式に認められた瞬間でした。
【最新予測】次の受賞者は誰だ?2026年に囁かれる有力候補と今後の展望
国民栄誉賞の未来において、最も熱い視線が注がれているのは間違いなく大谷翔平選手です。メジャーリーグでの前人未到の記録樹立やワールドシリーズ制覇など、世界中を熱狂させ続ける活躍はすでに受賞基準を遥かに凌駕しています。本人が「現役引退時、あるいは納得のいくキャリアの節目」に受章を受け入れるかどうかが最大の注目点です。
また、ボクシング界で四団体統一を果たし世界最高峰の評価を受ける井上尚弥選手や、世界的な文化評価を受ける映画・アニメーション界の巨匠など、多岐にわたる分野で候補が取り沙汰されています。単なる勝利や記録の枠を超え、「どれだけ日本社会に希望と誇りを与えたか」という本質的な問いが、今後の選考でも試されることになります。
【国民栄誉賞一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:国民栄誉賞を受賞すると、賞金や年金などの金銭的メリットはありますか?
A1:賞金や年金のような金銭的給付は一切ありません。授与されるのは表彰状、盾、および約100万円相当の記念品(副賞)のみです。名誉を讃える純粋な栄誉表彰として位置づけられています。
Q2:グループや団体での受賞は認められていますか?
A2:可能です。2011年にFIFA女子ワールドカップで優勝を果たした「サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)」が、団体として初の国民栄誉賞を受賞しました。
Q3:生前ではなく亡くなった後に受賞した人物は何人いますか?
A3:これまでに古賀政男氏、長谷川一夫氏、植村直己氏、美空ひばり氏、長谷川町子氏、服部良一氏、渥美清氏、吉田正氏、黒澤明氏、遠藤実氏、森繁久彌氏、大鵬幸喜氏の計12名が没後に受賞しています。
まとめ:国民栄誉賞が示す「時代の記憶」と栄誉の本質
国民栄誉賞の歴史を振り返ると、そこには単なる個人の栄達を超えて、その時々の日本社会が何を求め、何に勇気づけられてきたかという「時代の記憶」が鮮明に刻まれています。昭和の復興期を支えた王貞治氏や美空ひばり氏から、平成・令和の閉塞感を打ち破った羽生結弦氏や国枝慎吾氏に至るまで、受賞者たちの軌跡は国民共有の財産です。
同時に、栄誉を辞退した4人の男たちが示した「自己の信念を貫く生き方」もまた、多くの人々に感銘を与えています。形ある賞の有無にかかわらず、自らの道を極めて人々に希望を届け続けるレジェンドたちの挑戦から、今後も目が離せません。 (出典: 国民 栄誉 賞 一覧(Yahoo!ニュース))