「旅行に行く」は英語で何と言う?travelとtripの違いと実践表現
英会話の場面で「今週末、旅行に行くんだ」「去年は海外旅行に行ったよ」と伝えたいとき、咄嗟に「go to travel」と言ってしまった経験はないでしょうか。実はこの表現、英語圏のネイティブスピーカーにとっては文法的に違和感のある典型的な和製英語のひとつです。
日本語ではひとくくりに「旅行」と呼びますが、英語ではtravel、trip、journey、vacationなど、旅の形態や目的、品詞の性質によって明確に言葉を使い分けます。本稿では、ネイティブが日常会話で自然に使う「旅行に行く」のスマートな表現法と、ニュアンスの決定的な違いを分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「go to travel」は文法的に不自然であり、日常会話では「go on a trip」や「travel to 〜」を使うのが鉄則。
- 要点2:「travel」は移動そのものを指す動詞が基本であり、「trip」は目的地へ行って戻る一連の旅を指す可算名詞である。
- 要点3:一人旅(solo trip)、家族旅行(family vacation)、出張(business trip)など、相手や目的に合わせたフレーズを使い分けることで表現力が格段に向上する。
【基礎知識】「go to travel」はNG?travelとtripの決定的な違いを徹底解説

学校英語で真っ先に習う「travel」と「trip」ですが、この2つの根本的な文法構造とイメージの差を理解することが、自然な英語への第一歩です。
まずtravelは、基本的に「長距離を移動する」「旅をする」という行為そのものを表す動詞として機能します。名詞としても存在しますが、不可算名詞(数えられない名詞)として「旅行という概念全般」を指すため、「a travel」や「travels」と単数・複数で軽々しく使うことは基本的にありません。
一方のtripは、目的地へ向かい、滞在して戻ってくるまでの「往復を含んだ旅行」を表す可算名詞(数えられる名詞)です。そのため、冠詞を伴って「a trip」や「trips」と表現します。
ネイティブが「旅行に行く」と言いたい場合、名詞のtripを用いたgo on a trip(旅行に出かける)や、take a trip(旅行をする・旅に出る)というフレーズを極めて頻繁に使います。どちらもほぼ同義ですが、go on a tripは「出発する動き」に、take a tripは「休暇を取って旅程を実行する」というニュアンスに若干の重きが置かれます。
ネイティブが使う「旅行に行く」の定番フレーズと過去形の言い回し

日常会話で「旅行に行く」をシンプルに伝える場合、最もポピュラーなのは以下の2つのパターンです。
1つ目は動詞のtravelをそのまま使う形で、「I'm traveling to Hokkaido next week.(来週、北海道へ旅行に行きます)」のように表現します。進行形を用いることで、すでに手配を済ませて確定している未来の予定をスムーズに伝えられます。
2つ目は前述のイディオムを用いた形で、「We are going on a trip to Okinawa.(私たちは沖縄旅行に行きます)」となります。カジュアルな雑談ではこちらのほうが口馴染みがよく、自然に響きます。
会話で頻出する「過去の旅行体験」を語る際、旅行に行くの過去形は動詞を過去形に変化させるだけで完成します。
・I went on a trip to Kyoto last month.(先月、京都へ旅行に行きました)
・I took a trip to Europe with my friends.(友人とヨーロッパ旅行へ行ってきました)
・We traveled around Italy for two weeks.(私たちは2週間イタリア中を旅行しました)
「先週旅行に行ってきたよ」と単独で切り出すなら、「I went on a trip last week.」や「I just got back from a trip.(旅行から戻ったばかりです)」という表現が実用的です。
【シーン別】海外旅行・国内旅行・一人旅・家族旅行のリアルな英語表現

旅行のシチュエーションに応じた適切なボキャブラリーを身につけておくと、会話の解像度が一気に上がります。
海外旅行に行く場合は、「abroad」や「overseas」という副詞を組み合わせて表現するのが王道です。「travel abroad」や「go on an overseas trip」と言えば正確に伝わります。例えば、「I want to travel abroad this summer.(今年の夏は海外旅行に行きたい)」のように用います。
国内旅行の場合は、「domestic」を使って「domestic trip」や「travel domestically」と表します。ネイティブ同士のフランクな会話では、単に「travel within the country」や目的地を直接挙げて「travel around Japan」と言うことも多いです。
近年人気の一人旅は、「solo」を使い「solo trip」または「travel solo」と表現します。「I’m planning a solo trip to Taiwan.(台湾への一人旅を計画しています)」や「I love traveling solo.(一人旅が大好きです)」は、自己紹介でも使い勝手の良いフレーズです。
家族旅行の場合、北米ネイティブは「trip」だけでなく「vacation」を好んで使います。「family vacation」や「family trip」と呼び、「We are going on a family vacation to Hawaii.(ハワイへ家族旅行に行きます)」のように表現するのが極めて自然です。
「出張」や「観光する」はどう表現する?ビジネスとレジャーの使い分け
プライベートの旅行と仕事に伴う移動は、英語でも厳密に区別されます。
仕事で出張に行く場合は、「travel」や単なる「trip」ではなく、business tripという語句を用います。「go on a business trip to 〜」または「travel on business」が定番の言い回しです。
・I have to go on a business trip to Singapore next Monday.(来週月曜からシンガポールへ出張に行かなければなりません)
また、旅先で「観光する」と言いたいときに「sightseeing」を動詞として「I will sightseeing」とするのは文法的な誤りです。観光は名詞であるため、「do some sightseeing」や「go sightseeing」の形で使います。
さらに、街をじっくり散策して回るなら「explore the city」、主要な名所を巡るなら「see the sights」や「visit tourist spots」といった動詞を使い分けると、表現のバリエーションが豊かになります。
旅行の予定を尋ねる・週末トリップを語るネイティブのこなれ表現
スモールトークにおいて、相手の旅行の予定を聞くフレーズは必須のコミュニケーションツールです。月曜日の同僚との雑談や、休暇前の挨拶で重宝します。
・Do you have any travel plans for the upcoming holidays?(今度の連休はどこか旅行に行く予定ですか?)
・Are you going anywhere for the weekend?(今週末はどこかへお出かけですか?)
・How was your trip to Fukuoka?(福岡旅行はどうでしたか?)
また、1泊2日程度の小旅行や思い立って出かける週末旅行には、こなれた表現として「getaway」や「weekend getaway」が頻出します。「get away(日常から抜け出す)」から派生した言葉で、リフレッシュを兼ねたショートトリップを指す際にネイティブが愛用するフレーズです。
車で行く旅なら「road trip」、日帰り旅行なら「day trip」と呼ぶなど、旅のスタイルに応じた単語を選ぶことで、より生き生きとした英会話が楽しめます。
【旅行に行くの英語表現】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:なぜ「go to travel」は英語として不自然なのですか?
A1:「travel」を名詞として使う場合、場所を指す名詞ではないため「go to 〜(〜という場所へ行く)」の前置詞「to」と噛み合いません。また、不定詞(go to travel=旅をするために行く)と解釈しても意味が重複し不自然に聞こえます。「go on a trip」や「travel to [場所]」を使うのが正しい英語です。
Q2:「journey」や「voyage」は日常会話で使っても良いですか?
A2:日常会話での気軽な旅行にはあまり使いません。「journey」は長旅や精神的な成長を伴う人生の旅といったドラマチックな響きを持ち、「voyage」は主に長い船旅や宇宙旅行を指します。普段の休暇旅行であれば「trip」や「travel」「vacation」を使いましょう。
Q3:「旅行中」であることを英語でスマートに伝えるには?
A3:「I'm on a trip right now.」や「I'm traveling at the moment.」と言えば簡潔に伝わります。休暇で不在にしていることを伝えたいビジネスメールなどでは「I'm currently away on vacation until [日付].」といった定型表現が便利です。
まとめ:ニュアンスを掴んで自然なトラベル英会話を身につけよう
「旅行に行く」という身近なフレーズ一つをとっても、動詞「travel」の活用や、名詞「trip」を伴うイディオム「go on a trip」「take a trip」など、状況に応じた多彩な言い回しが存在します。
大切なのは、単語を一対一で丸暗記するのではなく、旅の規模や同行者、目的(一人旅、家族旅行、出張、週末トリップなど)に合わせて使い分ける感覚を養うことです。今回紹介した基本ルールと実践フレーズを活用し、海外旅行や日常の雑談で堂々と旅の話を発信していきましょう。 (出典: 旅行 に 行く 英語 で(Yahoo!ニュース))